お庭の救急箱

 こんにちは!サンミサキ渡辺健人です。このところの山陰は大雨警報がやまず、避難指示まで出ますが、皆様元気でお過ごしでしょうか❓ 線状降水帯は、困りますね~鳥取県の農産物は被害が多かったとの事でお見舞い申し上げます。 私の作業場でさえ、 危うく生薬園の清幸園は水没しかけました❣

 本題の”お庭の救急箱”としましては・・・今の時代は、お金さえ出せば…ドラッグストアでは、お薬や健康食品ばかりでなく食品も日用品もお菓子だって、いつでもどこでも手に入れられますいい時代になりました。しかし土砂崩れや水害ばかりではありませんが・・・いざという時、いつどこで何が起こるか分かりませんので、備えあれば憂いなしという事で、提案をさせてもらいます。

 お庭の救急箱の薬草としましては、雪の下・ツワブキ・ドクダミ・三つ葉・よもぎ・なるこゆり・南天の葉などあります。今日の庭の絵にも御座います…ヤブカンゾウ(萱草)・柿の葉・琵琶の葉について触れてみたいと思います。

 ヤブカンゾウはオレンジ色の花がきれいですね~この花ご存知ですか?一日咲いたらしぼんでしまいますよ~…そのお花は、蒸してから日干しにしますと解熱になると古くから利用されてきました。

 生薬名は金針菜でして、お花や若葉を食べると、美味しくて…憂いを忘れるほど…という事で、和名を…わすれぐさ…と言います。

 また根は利尿や腫物に効果があるとして、秋に掘り出して水洗いしまして、天日干しをしますと保存ができます。おしっこはだいじですよ~水分はとても大事ですが、余分な水分をため込のは危険です。むくみばかりでなく、膀胱炎にならない為にも、腎臓の機能を維持するためにも排泄を大事にしたいものです。

 柿の葉は殺菌効果があり、柿の葉寿司に利用されて葉ごと食されましても美味しくいただけます。いざという時の食材でも大丈夫です。若葉の天ぷらはどうですか?

 また柿の葉の健康茶はドラッグストアでも取り扱っていますが、自分で柿の葉を水洗いして干して、葉を乾煎りすれば簡単に美味しい飲みやすい健康茶が出来上がります。是非とも試して下さい。

 ビタミンCたっぷりな柿の実は美味しいですが、柿のヘタは生薬としてしゃっくり止めとして煎じて飲まれます。ヘタ5gにしょうが5gを、水200ccで煎じて昔より飲まれてきました。

 次には、琵琶の葉の効用ですが、長らく消費者庁の注意喚起により封印されてきました。それは、柿の種のなかにアミグダリンという成分があり、生で粉にして毎日飲み続けた人が幻覚が見えたとの事でした。

 アミグダリンは梅干しのタネやスモモのタネ等のなかにも含まれますが、お湯を沸騰させて使用したり、漬物にして使用たりすれば、健康被害はなく美味しくいただけます。ビワの果実をホワイトリカーに漬ける果実酒等、梅干しの漬物もその一つで安全です。

 ビワの生薬名は琵琶葉といいまして古くより使用されてきました。あせもに、打ち身に捻挫に、咳止めに、暑気あたりに、胃腸病に、疲労回復に、食欲増進に、そして民間では、琵琶の葉を幹部にあて温灸に使用することでうっ血した患部の治療に使用されてきました。まだまだ活用の余地はあるのかもしれません。

 その他では…私のお庭には、未だに井戸を残しております。先祖代々命をつないで来ましたお水は、夏には家でなったスイカを冷やして食べさせてくれました、親父の思い出が詰まっています。

 まだ貧しかった時代が長く続きましたが・・・井戸から引いたお水を、木や枝で沸かしました五右衛門風呂の共同風呂では、近所の人が一緒に入ったりとにぎやかだったころの母親の思い出話を幾度も聞きました( ^ω^)・・・

 ですので私は、埋めてしまう事ができませんでした。今は庭の水まき、植物に水やりに利用しておりますが、何が起こるかわからない時代を迎え・・・いざという時に、助け合い・・・生き延びたいですね~

 やっぱりこれからは、国連でないですが、人と地球に優しいSDGsかも知れません ・・・


 ご覧いただき、ありがとうございました。 ・・・つづく・・・